“国家破産”の街アテネ
【国際】第3党、全ギリシャ社会主義運動も連立工作失敗 再選挙にらみ重大局面 ギリシャ
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499:名無しさん@12周年 05/14(月) 08:39 jGDMVSHcI
http://www.tachibana-akira.com/2011/06/2793
“国家破産”の街アテネを旅して(2)
新たな政権ができると、官僚の顧問や局長職は総入れ替えになり、
それぞれの閣僚や次官ら政治家たちが好きなように身内や友人、
支援者、または自分で探してきた人物をそのポストに招く。
こうした人々は「臨時雇用」という形で来るが、この国の問題は
彼らがいつの間にか「正規雇用」になっていて、政権が交代しても
解雇されないこと。前から同じポストにいた人はどうなるかと言うと、
解雇されず、別のポストに行くか、ひどい場合、同じ局長のポストに2
人がいるなんてこともある。当然2人分の仕事はないから、前の人たちは
職場に来なくなり、給与だけもらい続ける幽霊公務員となる。
私たち労働省の中でも全体の職員が何人いるのか、どういう構成なのか
よくわかっていない。ギリシアではこれまで年金の支給開始年齢が50代半ばで、
それも受給額は現役世代の給与の9割ときわめて高率だ。
さらには現金決済で消費税(財政破綻で23%に引き上げられた)を
払わない“闇ビジネス”が横行しており、その規模はいまやGDPの4割に
達するともいわれる。
501:名無しさん@12周年 05/14(月) 08:42 jGDMVSHcI
こうした財政の放蕩三昧が明らかになるにつれて、
財政赤字を膨らませたのは自業自得で、
そのツケをユーロに押し付けたり、EUに救済を求めるのは
筋ちがいだというのだ。EUがIMFとともにギリシアの
財政支援に踏み切ったのは、金融危機がスペインやポルトガル、
イタリアなど南欧諸国に飛び火するのを防ぐためだ。
ギリシアがデフォルトを起こし、ユーロから脱退すれば、
その影響は甚大だ。ギリシア政府にとってもっとも好都合なのは、
財政改革で一定の譲歩をしつつ、ユーロを人質にして、EUに
債務の減免(借金の踏み倒し)を認めさせることだ。
ギリシアは、1800年以降の200年余の歴史のなかで、
債務不履行と債務条件変更の年数が50%を超えるという。2年に
いちどは破綻しているのだから、その対応は筋金入りだ。